地域医療係数、がん診療病院の評価を見送り―DPCⅢ群、16年度改定で検討



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 中央社会保険医療協議会の総会が10日開かれ、地域医療への貢献を評価する「地域医療係数」の取り扱いで、「地域がん診療病院」や「特定領域がん診療連携拠点病院」として指定された「DPC病院Ⅲ群」の病院を評価する仕組みについて、2015年度内の導入を見合わせることを決めました。がん診療を行う病院の新たな類型として都道府県による指定が始まるのに合わせて、従来の「がん診療連携拠点病院」からの評価対象の切り替えを検討することになっていましたが、これらに指定されている病院がまだ少なく、時期尚早と判断しました。

 このため、当面はこれらの病院に加え、がん診療連携拠点病院や「小児がん拠点病院」に指定されたⅢ群病院への評価も当面は継続し、16年度診療報酬改定での切り替えを改めて検討します。

 また、新型インフルエンザなどの流行時に対応を強化する「指定地方公共機関」に指定されたDPC対象病院への評価も、年度内の導入を見送りました。厚労省では、指定地方公共機関の地域内での役割を把握するのは現時点で難しいとしていて、同省の佐々木健・医療課企画官は、「(指定地方公共機関は)法人単位で指定を受ける場合もあり、法人の中のすべての医療機関が新型インフル等に対応するとは限らない」と説明しました。こちらは、「次回改定以降の導入を検討」としています。

 がん診療病院には、地域がん診療病院と特定領域がん診療病院があり、いずれもがん診療連携拠点病院と協力してがん医療を展開します。がんの診療体制を強化するための新たな枠組みですが、これらの指定を受けているのは8月現在、計2病院にとどまっています。

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