インフルエンザ流行を踏まえ、介護施設等では感染対策整備等が十分か再確認を―厚労省



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 インフルエンザが全国各地で猛威を振るっており、「警報」が発せられています。特に高齢者など体力の衰えている方では、インフルエンザウイルスの感染が深刻な事態を招くことが多く、細心の注意・対策が必要です。

厚生労働省は1月22日に、都道府県の介護保険担当部局等に宛てて事務連絡「『高齢者介護施設における感染対策マニュアル』等の再周知について」を発出しました。▼今年度(2018年度)のインフルエンザ総合対策(2018年11月8日付通知)▼高齢者介護施設における感染対策マニュアル(2013年3月)―を介護施設等に再周知するよう強く求めています。

 
介護保険施設を初めとする高齢者介護施設では、インフルエンザの集団感染により死亡者が多数発生する事態にも陥っています。インフルエンザ対策の1つとして「ワクチンの予防接種」が有用です。この点について厚労省では、2018年度のインフルエンザ総合対策の中で、「本人の意思に基づき行われるもので、一律の接種はあってはならない」としたうえで、その費用について「「本人負担(65歳以上の高齢者等では、自治体からの助成あり)が原則であるが、施設の判断で『措置費』(運営費)から支出して差し支えない」との考えも改めて示しています(児童入所施設入所者については、原則として「措置費」から支出する)。例年3月までが流行のピークであり、ワクチンの効果が出るまでには一定の期間が必要なことを踏まえ、各施設において迅速に判断することが求められます。

ほか、基本的な防止策として、▼咳エチケット(咳・くしゃみが出るときはマスクを着用する)▼外出後の流水・石鹸による手洗い▼アルコール製剤による手指衛生▼適切な湿度(50~60%)の保持▼十分な休養とバランスのとれた栄養摂取▼人混みや繁華街への外出を控える(やむを得ず外出する場合にはマスクを着用する)―ことなどを再提示。入所者はもちろん、職員や出入り業者から感染することもある点を忘れてはなりません。

なお、インフエンザ治療薬として、現在、▼タミフル等(オセルタミビルリン酸塩)▼リレンザ(ザナミビル水和物)▼ラピアクタ(ペラミビル水和物)▼イナビル(ラニナミビルオクタン酸エステル水和物)▼シンメトレル等(アマンタジン塩酸塩)▼ゾフルーザ(バロキサビル マルボキシル)―があります。効果はインフルエンザの症状が出始めてからの時間や病状により異なり、また耐性ウイルス発生度の違いなども指摘されており、これらの薬剤を使用するか、しないかは、医師の判断を待つ必要があります。

 
 
一方、後者の感染対策マニュアルでは、▼各施設で、施設長や配置医師などで構成される感染対策委員会を設置し、施設の状況を踏まえた感染対策や感染症発生時のルール作り、職員への研修などを行っておく▼清掃や汚物管理などの衛生管理を平時から実施する▼インフルエンザを含む感染症発生時には、「状況把握」「拡大防止(罹患者と非罹患者の接触を避けるなど)」「医療処置」「行政への報告」などを実施する―ことなどが詳細に示されています。改め、自施設の体制が整備されているか確認し、不備があれば早急に実施することが必要です。

 
 
 
 

 

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