14年の病院経営状況、赤字が77.8%に大幅増―日病、公私病連



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 日本病院会と全国公私病院連盟は11日、2014年の「病院運営実態分析調査の概要」を発表しました。それによりますと、病院全体での平均在院日数は同年6月時点で15.55日(前年同月比0.8日減)、病床利用率は72.51%(同0.48ポイント減)、100床当たりの収入金額は1億7637万6000円(同2.6%増)、同じく費用額は1億9051万円(同4.7%増)などという状況で、赤字病院が77.8%(同7.7ポイント増)となったことが分かりました。

700床以上の平均在院日数は12.91日

 この調査は毎年6月を対象に行われており、今回は925の病院から回答を得ています。内訳は、▽自治体485▽その他公的220▽私的181▽国立・大学27―という状況です。

 まず平均在院日数を見ると、病院全体では15.55日で、前年から0.8日短縮しました。

 病床規模別に見ると、▽700床以上で12.91日▽600-699床で13.07日▽500-599床で13.34日▽400-499床で13.47日▽300-399床で14.36日▽200-299床で17.58日▽100-199床で22.99日▽99床以下で25.82日-となっています。前年に比べて短縮ぶりが目立つのは、▽99床以下の1.89日減▽200床台の1.78日減▽300床台の1.26日減▽700床以上の1.09日減-などです。

 また平均在院日数を開設者別に見ると、▽自治体で14.55日▽その他公的で14.42日▽私的で17.14日-という状況です。

平均在院日数(表)

病床利用率、病院規模による格差広がる

 次に病床利用率を見ると72.51%で、前年同月に比べて0.48ポイント減少しました。

 病床規模別では、▽700床以上で77.44%(同1.47ポイント増)▽600-699床で75.86%(同4.53ポイント増)▽500-599床で75.99%(同0.72ポイント減)▽400-499床で72.52%(同0.22ポイント増)▽300-399床で68.90%(同2.11ポイント減)▽200-299床で69.60%(同3.42ポイント減)▽100-199床で71.64%(同0.81ポイント減)▽99床以下で67.54%(同0.65ポイント減)-となっています。600床以上の大規模病院では利用率がもともと高いうえに、今回上昇しました。一方、400床に満たない病院では、もともとの利用率が低く今回ダウンしたことから、格差が広がっています。

病床利用率

 平均在院日数の短縮が進む中で、病床利用率を高めるための方策を練る必要がありそうです。

14年の患者数、入院・外来ともに減少

 一方、14年6月の入院・外来患者数(1病院当たり)を見ると、入院患者は前年同月に比べて132人減の7274人、外来患者は201人減の1万1679人となっています。

 入院患者数を病床規模別に見ると、▽700床以上で1万9990人(同461人減)▽600-699床で1万5891人(同1252人増)▽500-599床で1万3069人(同21人減)▽400-499床で1万220人(同57人増)▽300-399床で7471人(同92人減)▽200-299床で5456人(同77人減)▽100-199床で3440人(同186人減)▽99床以下で1534人(同12人増)-となっています。

 また外来患者数は、▽700床以上で3万4107人(同1718人減)▽600-699床で2万4908人(同2297人増)▽500-599床で2万994人(同305人増)▽400-499床で1万7421人(同191人増)▽300-399床で1万2520人(同215人減)▽200-299床で8523人(同66人増)▽100-199床で5881人(同144人減)▽99床以下で2948人(同41人増)-となっています。

1病院当たりの患者数(表)
1病院当たりの患者数の推移(図)

14年は赤字病院が大幅増の77.8%

 100床当たりの収支に目を移すと、総収益は1億7637万6000円で、前年同月に比べて2.6%増加しています。一方、総費用は1億9051万円で4.7%同じく増加し、1413万4000円の赤字となっています。

 費用の内訳は、▽給与費が2.1%増の9694万6000円▽材料費(医薬品・医療材料)が6.2%増の4560万9000円▽経費が7.2%増の2858万6000円-となりました。経費の中では、委託費の伸び率が9.0%と大きくなっています。

100床当たりの収支の状況(表)
100床当たりの収益の推移
100床当たりの費用の推移

 黒字病院と赤字病院の比率を見ると、14年は黒字22.2%、赤字77.8%となりました。10年以降、赤字病院の比率が増えており、13年に比べると7.7ポイント、10年に比べると17.2ポイント増加しています。

赤字・黒字割合

 なお、主な診療科別の患者1人1日当たり診療収入を見ると、下図のような状況です。

入院の患者1人当たり診療収入
外来の患者1人あたり診療収入

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