風疹の抗体検査・予防接種、現在39-56歳の男性に無料で実施―厚労省



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 現在、39-56歳の男性について、風疹の抗体検査を無料で実施するとともに、風疹予防の定期接種(無料で予防接種を受けられる)対象とする―。

 根本匠厚生労働大臣は、12月11日の定例記者会見で、こうした方針を発表しました。

 
 今年(2018年)は風疹が流行しています(2013年・2012年に次ぐ)。風疹に罹患しても、▼発熱▼発疹▼リンパ節腫脹—といった比較的軽い症状の発症で終わるケースが大多数です。

しかし、妊婦が風疹に感染した場合、児に先天性風疹症候群(白内障、難聴、心疾患など)が出現する恐れがあります。米国CDC(アメリカ疾病管理予防センター)でも「予防接種や過去の感染歴がない妊婦は、日本への渡航を控える」よう警告しています。

このため、関係学会などの専門家はもちろん、一般国民からも「風疹の予防接種歴や既往歴の調査、風疹抗体価の検査などを行い、必要な場合には予防接種を受けるべきである」との切実な呼びかけがありました(関連記事はこちら)。

根本厚労相は、こうした声を受け風疹に関する追加的対策の骨子案を取りまとめ、公表したものです。これまで定期接種を受ける機会がなく、抗体保有率の低い「現在、39-56歳の世代の男性」に対し、次のような対策を行います。

(1)予防接種法に基づく定期接種の対象とし、3年間、全国で原則無料で定期接種を実施する(今年度(2018年度)中に実施を目指し、ワクチンの増産等も支援する)
(2)ワクチンの効率的な活用のため、まず抗体検査を受けてもらう(原則無料、財源は補正予算で確保する)
(3)事業所における健康診査の機会に抗体検査を受けられるようにしたり、夜間・休日にも抗体検査・予防接種を受けることができるような体制を整備する

こうした取り組みによって、「現在、39-56歳の世代の男性」における抗体保有率(現在、80%程度)を▼2020年7月までに85%以上に▼2021年度末までに90%以上に―引き上げることを目指します。
 
 
 
 

 

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