新専門医制度、2019年4月から研修始める「専攻医」募集を正式スタート―日本専門医機構



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 来年(2019年)4月からの「新たな専門医の資格取得を目指す専攻医(後期研修医)」の募集を本日(2018年10月22日)より開始する。地域医療への配慮などに関する見直し要請(厚生労働大臣の意見)に対しては、10月19日付で厚生労働大臣に宛てて回答を行っている―。

日本専門医機構の寺本民生理事長(帝京大学・臨床研究センター長)と今村聡副理事長(日本医師会副会長)は、10月22日の定例記者会見でこのような点を明らかにしました。

10月22日の定例記者会見に臨んだ日本専門医機構の寺本民生理事長(帝京大学・臨床研究センター長、向かって右)と今村聡副理事長(日本医師会副会長、向かって左)
10月22日の定例記者会見に臨んだ日本専門医機構の寺本民生理事長(帝京大学・臨床研究センター長、向かって右)と今村聡副理事長(日本医師会副会長、向かって左)
 

基本領域学会や東京都からは「シーリング厳格化」には悲鳴も

 今年度(2018年度)から新専門医制度が全面スタートしています。従前の専門医制度については、「学会が乱立し、各々で専門医資格を授与しているため、専門医の質が担保されているのかが懸念され、国民にとって非常に分かりにくいものとなっている」という課題がありました。そこで、▼「18領域+総合診療専門医の基本領域」を1階部分とし、その上に基本領域と関係の深いサブスペシャリティ領域(2階部分)を設け、専門医の認定は、日本専門医機構と学会が共同で行うことで「国民への分かりやすさ」を担保する▼専門医の質を担保するために、専門研修プログラムは、日本専門医機構の策定した整備指針に則って、学会が責任をもって作成することで「専門医の質」を担保する―などといった点がポイントです。

 ただし、「質の確保」を重視するあまり、研修を実施する施設(病院等)の要件が厳しくなり、地域医療が確保できなくなる(例えば指導医の基幹病院への移行など)との懸念もあります。そこで、▼5大都市圏(東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、福岡県)では、外科などを除き、専攻医の定員上限(シーリング)を設ける▼各都道府県において、地域医療の関係者が集う『地域医療対策協議会』を設け、新専門医制度への意見・要望を吸い上げ、厚生労働大臣の意見として、それを日本専門医機構等に伝える(改正医療法・医師法)―などの配慮もなされているのです。

厚生労働省は、10月15日に医道審議会・医師分科会の「医師専門研修部会」を開催し、上記の「厚生労働大臣の意見」を取りまとめ、日本専門医機構と18基本領域学会に是正を求めました。その内容は多岐にわたりますが、例えば▼迅速な情報提供▼事務局機能の強化▼シーリングの遵守▼規定に厳密に則ったプログラム認定▼規定に厳密に則ったカリキュラム制の採用—などです(関連記事はこちらこちら)。

日本専門医機構は10月19日に理事会を開き、こうした要望に真摯に応える旨の回答を厚生労働大臣に提示しました。例えば、事務局体制については「今年度(2018年度)中に事務局長を配置し、事務員の増強を目指す」とし、また研修プログラムや専攻医ノローテート状況について「データベースを基に追跡調査・精査」を行うとしています。

またシーリング(定数上限)については「専攻医登録時にプログラム制やカリキュラム制化の選択を可能として、遵守を徹底する」考えを示しました。ただし、2018年度に比べて5%の定数削減が行われる基本領域学会や東京都からは「これ以上シーリングが厳しくなれば、制度や病院運営が立ち行かなくなる」との悲鳴も出ており、専攻医の状況を見ながら今後の検討を継続する考えです。この点について寺本理事長は、「優秀な医師が研修プログラム(病院)に応募してきても、シーリングの関係で断らざるを得ないこともあり、忸怩たる思いがある」と現場の苦悩を説明しています(関連記事はこちら)。

日本専門医機構の内部には「シーリング検討委員会」が設置されています。今後、専攻医の実際の勤務状況(○年●月から◆月に◇◇病院で勤務した、など)を正確に把握したうえで、「そもそもシーリング設定は好ましいことなのか」「地域偏在是正策としてシーリング設定が有効なのか」「シーリングの数値は妥当なのか」という根本に遡って検討していくことになります。

 
こうした回答内容について、厚労省の担当者から「概ね由」との判断が下されたことを受け、日本専門医機構と基本領域学会では、本日(2018年10月22日)から専攻医登録の受け付けを開始しました。次のようなスケジュールが描かれています。

【1次登録(募集)】
▽登録期間:2018年10月22日―18年11月21日
▽登録確認期間:2018年11月22日―18年12月6日
▽採用期間:2018年12月7日―18年12月20日
▽専攻医希望者への採否通知:2018年12月21日

【2次登録(募集)】
▽登録期間:2018年12月22日―2019年1月21日
▽登録確認期間:2019年1月22日―19年2月6日
▽採用期間:2019年2月7日―19年2月20日
▽専攻医希望者への採否通知:2019年2月21日

●2次登録までに研修先が決定しない場合には、空席のある研修プログラムの統括責任者に直接連絡をとり、研修先を決定する(登録・採用期間:2019年2月22日―19年3月15日)

 これ以降は登録(募集)は行われず、またシーリングが設定されている5都府県・基本領域では、採用数がシーリングに達した時点で登録(募集)が停止されます。

 
なお、2階部分となる「サブスペシャリティ」について、10月19日の理事会では▼年内(2018年内)にサブスペシャリティ領域の研修プログラム認定基準を設定する▼年度内(2018年度内)にサブスペシャリティ領域の研修プログラムの認定を行う▼2019年4月から専攻医の登録を開始する―というスケジュール案が描かれています。

 
 

 

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