超音波吸引器、悪性変化の否定できない子宮筋腫への使用で、がん転移の可能性―厚労省



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 超音波吸引器を子宮筋腫の破砕・乳化に使用した場合、肉腫を播種する可能性がある。悪性変化を否定できない子宮筋腫に破砕・乳化には、超音波吸引器(当該機能を持つ手術装置を含む)の使用を禁止する―。

 厚生労働省は8月8日に、通知「超音波吸引器に係る『使用上の注意』の改訂について」を発出し、医療現場にこのように注意を呼びかけました。

超音波吸引器、悪性変化を否定できない子宮筋腫治療への使用は禁止

 2016年7月に厚労省は、米国FDA(食品医薬品局)の報告を受け、モルセレータ(内視鏡使用下で体腔内に挿入し、組織を切除するために用いる内視鏡用能動切除器具)を悪性腫瘍患者に使用した場合、組織片が飛散し腫瘍細胞が転移する可能性があるため、「悪性腫瘍患者(疑いを含む)にはモルセレータの使用を禁止する」ことを決めました(関連記事はこちら)。

 今般、FDAは「超音波吸引器(超音波の振動により組織を破砕・乳化し吸引する医療機器)を子宮筋腫がある患者の治療に使用した場合にも、子宮肉腫を播種し、腫瘍細胞(がん細胞)が転移する可能性がある」旨を報告。

厚労省は、この報告を踏まえて、▼超音波吸引器▼超音波吸引器の機能を持つ手術装置—について「悪性変化の否定できない子宮筋腫の破砕・乳化には使用しない」旨を添付文書に記載するようメーカーに要請しました。医療現場で広く使用されている機器であり、留意が必要です。

 
 

 

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