専門コンサルによる勉強会で使いこなせる―事例で学ぶ、病院経営データ分析入門(6)



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 ベンチマーク分析に基づく院内の改善活動は、病院が提供する医療の質や経営にどのような影響を与えるのか――。その具体的な内容を、「病院ダッシュボード」のユーザー事例をメディ・ウォッチでご紹介させていただいた記事を振り返りながら紐解いていく連載企画。今回は、人材育成の用途におけるソリューションとして、病院経営の専門コンサルタントを講師として、初学者でもじっくりと経営データ分析と改善活動の進め方を学べるユーザー会の概観を確認していきます。

ゼロから分かる「入門講座」

 年を追うごとに厳しくなる病院の経営環境。経営・業務の改善・改革に向けて、まず何から取り組めばいいのか――。そうした病院経営の改善活動に着手したばかりという方に向けて、「病院ダッシュボード」のユーザーを対象に、病院ダッシュボードの基本的な操作説明はもちろん、まず経営改善活動を始めるにあたり取り組むべき要点を学べる「入門講座」がございます。

 やりべきことは見えてきた。では、院内のキーマンを動かすには、どのような資料を作成すればいいのか――。このように、入門講座では、医師を動かす改善プランの立て方と、院内を変革させる資料作成のポイントについても学べます。

 続いて、現場を動かすためのプレゼンテーションです。参加病院の担当者が作成した資料は、講師が直接確認し、質問や修正依頼なども重ねて、資料の内容をブラッシュアップ。当日の入門講座では、資料に基づいたプレゼンを実施します。プレゼン後は活発な質疑応答が行われ、参加病院それぞれが他病院から学ぶべき点や参考にできる話題を吸収することもできます。

左上から時計回りに庄原赤十字病院の岡田邦裕氏(企画課経営企画係長)、東京都立大塚病院の川島久美子氏(医事課医事専門課長)、けいゆう病院の清永雅志氏(医事課医事課長心得)、同院の中村圭輔氏(医事課医事課長補佐)、福井県立病院の堀祐貴氏(経営管理課主事)
左上から時計回りに庄原赤十字病院の岡田邦裕氏(企画課経営企画係長)、東京都立大塚病院の川島久美子氏(医事課医事専門課長)、けいゆう病院の清永雅志氏(医事課医事課長心得)、同院の中村圭輔氏(医事課医事課長補佐)、福井県立病院の堀祐貴氏(経営管理課主事)
医師が思わず耳を傾ける院内プレゼンの鉄則―入門講座2016~17(3)

 入門講座の「卒業生」の多くは、すぐに院内で改善活動を開始し、すぐに成果を出しています。例えば、本格的な活用を開始した小牧市民病院。整形外科領域で、最初の一歩から改善成果があったことが報告されました。

 聖マリアンナ医科大学病院横浜市西部病院からは、病院ダッシュボードを導入した効果として「モニターを通じて客観的に現状を把握できたことで、病院経営における次のステップに進むことができた」などと報告いただいています。

聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院・病院運営企画室主幹の荒川隆氏
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院・病院運営企画室主幹の荒川隆氏
「客観視なくして次のステージには進めない」、横浜市西部病院が病院ダッシュボード活用事例

実践手法が学べる「GHC病院経営データ分析塾」

 入門講座と同じく人気講座が、GHC病院経営データ分析塾。「なぜ分析が必要なのか?」というスタートラインから解説し、病院の収益構造の全体像、DPC制度の仕組み、係数の基礎知識を確認した上で、絶対に知っておくべきDPC基本指標、分析の基本手順などを紹介します。

 重症患者割合を維持・向上させるためにはどうすればいいのか――。毎回、個別のテーマを設けて実施するのもGHC病院経営データ分析塾の特徴の一つ。今回は「重症度、医療・看護必要度」で、重症患者割合を維持・向上させるためには(1)いかに分母を小さくするか(2)いかに分子を大きくするか―という視点が欠かせないことを情報共有しました。

 パスを作成あるいは改善すべき疾患の優先順位をつけることが、パス改善のファーストステップ。では、その際の8つのポイントとは何なのでしょうか。

連載◆成功事例で学ぶ、病院経営データ分析入門
(1)改革の突破口はベンチマークにあり
(2)急性期一本か機能分化か、決断どうする?
(3)「初の成功例」に最適なのはコスト削減
(4)なぜ、高度急性期の4割が導入するのか
(5)強みが明確になれば、患者は集まる
(6)専門コンサルによる勉強会で使いこなせる
(7)トップランナーからの学びでさらなる飛躍を



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