有床診、2017年5月末に10万466床、7月に10万床切るペースで減少―医療施設動態調査(2017年5月)



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 今年(2017年)4月末から5月末にかけて、病院の一般病床数は60床、療養病床は115床増加した。また有床診療所数は29施設・407床減少し、7397施設・10万466床となった。一方、無床のクリニックは107施設増加し、9万4385床となった―。

 このような状況が、厚生労働省が26日に公表した医療施設動態調査(2017年5月末概数)から明らかになりました(厚労省のサイトはこちら)。有床診は現在の減少ペースが続けば、今年(2017年)7月に10万床を切り、来年(2018年)9月に7000施設を割る見込みです。

前月に比べて、病院の一般病床は60床、精神病床は115床の増加、療養病床は272床の減少となった。有床診では10万466床となり、間もなく10万床を切る状況となっている
前月に比べて、病院の一般病床は60床、精神病床は115床の増加、療養病床は272床の減少となった。有床診では10万466床となり、間もなく10万床を切る状況となっている

有床診、昨年(2016年)5月末から月間27施設程度のペースで減少

 厚生労働省は毎月、全国の病院・診療所の増減を「医療施設動態調査」として公表しています(前月の状況はこちら、前々月の状況はこちら、さらにその前の月の状況はこちら)。今年(2017年)5月末の状況を見ると、医療施設総数は全国で17万9128施設となり、前月に比べて79施設増加しています。「無床の一般診療所」の増加(前月比で107施設増)が主因です。

 このうち病院の施設数は、前月に比べて6施設減少し8429施設となりました。種類別に見ると、▼一般病院が7370施設(前月に比べて4施設減少)▼精神科病院は1059施設(前月から2施設減少)―という状況です。一般病院の中で、療養病床を持つ病院は3805施設で前月から3施設減少、地域医療支援病院は548施設で、前月から2施設増加しました。

 診療所のうち有床診は7397施設で、前月から29施設減少しました。2年前の2015年5月末には8060施設、1年前の2016年5月末には7716施設でしたので、2015年5月末から16年5月末までの1年間で344施設減少し、さらに17年5月末までの1年間で319施設減少した格好です。
 
 また2016年5月末以降の有床診施設数の推移を見ると、次のようになっています。

▼2016年5月末:7716施設

 ↓(18施設減)

▼2016年6月末:7698施設

 ↓(27施設減)

▼2016年7月末:7671施設

 ↓(15施設減)

▼2016年8月末:7656施設

 ↓(27施設減)

▼2016年9月末:7629施設

 ↓(24施設減)

▼2016年10月末:7605施設

 ↓(30施設減)

▼2016年11月末:7575施設

 ↓(25施設減)

▼2016年12月末:7550施設

 ↓(27施設減)

▼2017年1月末:7523施設

 ↓(38施設減)

▼2017年2月末:7485施設

 ↓(21施設減)

▼2017年3月末:7464施設

 ↓(38施設減)

▼2017年4月末:7426施設

 ↓(29施設減)

▼2017年5月末:7397施設

 暦月の減少数にバラつきこそありますが、この1年間では、1か月当たり27施設弱のペースで減少しています。

有床診のベッド数、月349床のペースで減少が続く

 病床数に目を移してみると、2017年5月末の全病床数は165万9143床で、前月から513床減少しています。うち病院の病床数は155万8611床で、前月に比べて106床の減少です。病床種類別に見ると、▼一般病床は前月から60床増加し89万1417床に▼療養病床は115床増加し32万7366床に▼精神病床は272床減少し33万2686床に—なりました。

 一方、有床診療所の病床数は、前月から407床減少して10万466床となりました。2年前の2015年5月末には10万8884床、1年前の2016年5月末には10万4652床でしたので、2015年5月末から16年5月末までの1年間で4232床、続く17年5月末までの1年間で4186床減少しています。

 2016年5月末以降の有床診のベッド数の推移を見ると、次のようになっています。

▼2016年5月末:104万652床

 ↓(254床減)

▼2016年6月末:10万4398床

 ↓(383床減)

▼2016年7月末:10万4015床

 ↓(229床減)

▼2016年8月末:10万3786床

 ↓(335床減)

▼2016年9月末:10万3451床

 ↓(347床減)

▼2016年10月末:103104床

 ↓(367床減)

▼2016年11月末:10万2737床

 ↓(287床減)

▼2016年12月末:10万2450床

 ↓(305床減)

▼2017年1月末:10万2145床

 ↓(448床減)

▼2017年2月末:10万1697床

 ↓(335床減)

▼2017年3月末:10万1362床

 ↓(489床減)

▼2017年4月末:10万873床

 ↓(407床減)

▼2017年5月末:10万466床

 ここ1年間は、平均して1か月当たり349床のペースで減少しています。このペース(1か月当たり27施設・349床)で減少が続けば、2か月後の今年(2017年)7月には10万床を切り、15か月後の2018年9月に7000施設を切ってしまう計算です。

有床診療所は地域によって重要な入院施設であり、今後、地域における機能(産婦人科などの専門医療を提供する機能、地域包括ケアシステムにおける入院医療を提供する機能、在宅医療の拠点機能など)を勘案しながら、例えば診療報酬上の対策などを検討していく必要があります。

病院の病床数は、多少のブレはあるものの、減少傾向にあることが分かる
病院の病床数は、多少のブレはあるものの、減少傾向にあることが分かる
療養病床のベッド数もゆるやかな減少経口が伺える
療養病床のベッド数もゆるやかな減少経口が伺える

   

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