中国1.5兆円市場を狙え!注目集めるジャパン・ブランド「相澤のリハビリ」



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 10月18日のテレビ東京系ニュース番組「ワールドビジネスサテライト」で、医療関連の企画「日本式リハビリが中国進出、1.5兆円市場を狙え」が放送されたので、情報共有します(動画はこちら※2016年10月20日現在、企画は32分39秒より)。

 取り上げられていたのは、国内でも数々の先進的な取り組みを行う相澤病院の事例です。

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中国のリハビリ市場は今後5倍に

 政府の成長戦略の中でも、国内医療の国際展開は期待されている産業の一つ。番組では、医療の国際展開の一つとして、リハビリ分野の事例が紹介されました。

 中国国際福祉博覧会(北京市)。ここで注目を集めたブースの一つが、約1年前、北京市内にリハビリのための会社を立ち上げた相澤病院です。相澤のブースを訪れた北京市内のある病院の副院長は、「(日本は)良いリハビリを行っていると聞いたので勉強をしに来た」とコメント。「ジャパン・ブランド」としては家電やアニメなどが知られますが、中国の医療界においては、リハビリも「ジャパン・ブランド」の一つとして注目を集めているようです。

 中国川財証券の調べによると、2014年時点で約3000億円の中国のリハビリ市場規模は今後、5倍の1.5兆円になるとのこと。現在、相澤病院は富裕層の顧客を抱える中国の病院からリハビリセンターの運営を任されており、さらに需要は高まると見ているようです。

「モノではなくヒト」の姿勢を評価

 番組によると、リハビリの進み具合でプランを修正するなど、日本式の細やかなサービスが患者に評判とのことです。番組にコメントした北京天檀普華医院の楊世春CEOは、「欧米がリハビリの機械に頼りがちなのに比べて、日本のリハビリは患者と緊密に接する」と日本のリハビリを評価。中国では、モノではなくヒトに重点を置く日本のリハビリへの好感度は高いようです。

 番組ではリハビリの中国展開を指揮する相澤(北京)医院管理の大塚功総経理が、「中国政府が進める医療改革の中でも、リハビリは重点課題の一つとして位置付けられている。中国は技術も人材も不足しているので、チャンスはまだある」とコメントしています。

 相澤病院は「早期リハの多介入」でADLを飛躍的に向上させていることで知られています(関連記事『経営者の信念とデータが正しい医療を創造していく―相澤院長がGHCセミナーで講演』)。番組によると、現時点では「温かみがあり、柔軟な対応をしてくれるリハビリ」との認識が人気の秘訣ですが、相澤のリハビリの強みである軸は、早期リハの多介入によるADLの向上にあります。この点がさらに認知されていけば、さらにジャパン・ブランドに磨きがかかり、相澤病院に限らず、「日本のリハビリ」に対する需要が高まるきっかけになるかもしれません。

解説を担当したコンサルタント 井口 隼人(いぐち・はやと)

iguchi 株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパンのシニアマネジャー。
筑波大学生物学部卒業。日系製薬会社を経て、入社。病床戦略支援、人財育成トレーニング、DPC分析、がん分析、臨床指標分析などを得意とする。東京医科大学病院(事例紹介はこちら)、済生会宇都宮病院(事例紹介はこちら)、さいたま赤十字病院(事例紹介はこちら)、広島市立安佐市民病院(事例紹介はこちら)、相澤病院(事例紹介はこちら)、旭川赤十字病院(事例紹介はこちら)など多数の医療機関のコンサルティングを行う。「週刊ダイヤモンド」(関連記事はこちら)など雑誌、テレビ、新聞などへのコメントも多数。
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