大腸がんの新たな遺伝子検査を保険収載、従来法よりも適切な判定が可能に―厚労省



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 厚生労働省は、診療報酬点数表の解釈通知を改正する「検査料等の点数の取扱いについて」を3月31日付で通知しました。中央社会保険医療協議会が保険導入を承認した「大腸がんにおけるRAS遺伝子検査」などの診療報酬算定上の取り扱いを明確にしたもので、今月1日から適用されています。

新たな大腸がん遺伝子検査

 大腸がんの遺伝子検査については、保険診療上、▽EGFR遺伝子検査▽K-ras遺伝子検査―が認められています。

 今回、K-ras遺伝子検査に比べて、「抗EGFR抗体薬の投与対象患者」をより適切に判定できる「RAS遺伝子検査法」が開発され、その効果が認められたことから保険収載されました。3月18日の中医協総会で保険導入が承認され、診療報酬点数表のD004-2の1【悪性腫瘍遺伝子検査】に追加されています。

新たに保険収載された、大腸がんに対するRAS遺伝子検査では、従来法に比べて、より適切に「抗EGFR抗体薬の投与対象患者」を判定できると期待されている
新たに保険収載された、大腸がんに対するRAS遺伝子検査では、従来法に比べて、より適切に「抗EGFR抗体薬の投与対象患者」を判定できると期待されている

 大腸がんの腫瘍細胞を検体として、PCR-rSSO法を用いて、▽詳細な診断▽治療法の選択―のためにこの検査を行った場合、患者1人につき1回に限り2500点を算定できます。

 ただし、算定にあたっては▽目的▽結果▽選択した治療法―をレセプトの摘要欄に記載する必要があります。

 また、D006-2【造血器腫瘍遺伝子検査】(2100点)またはD006-6【免疫関連遺伝子再構成】(2520点)のいずれかを同じ月に併せて行った場合には、主たるもののみ算定できます。

 主な対象患者は、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん患者で、年間約1万3000人が対象になると推定されています。

慢性骨髄性白血病の治療効果を見る新検査法

 慢性骨髄性白血病患者の治療効果をモニタリングする「「Major BCR-ABR mRNA IS」も1日から保険収載されました。3月4日の中医協総会で保険導入が承認されたものです。

 白血病患者の血球から抽出したRNAから「MajorBCR-ABLmRNA/ABLmRNA比」(国際標準値)を測定するもので、D006-9【WT1mRNA】(2520点)に準じて算定できます。対象患者は、年間約1万1000人と推計されています。

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