気管カニューレ事故抜去などの緊急時、研修受けていない看護師による対応を認めよ—日本小児科学会



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 医療施設において気管カニューレの事故抜去など緊急時には、特定行為研修の有無にかかわらず、看護師による対応を認めるべきである—。

 日本小児科学会は先ごろ、厚生労働省医政局看護課長に宛ててこのような内容の要望「医療施設における気管カニューレの事故抜去等の緊急時の対応に関する要望」を行いました(小児科学会のサイトはこちら)。

看護師の特定行為研修制度を拡大解釈・誤解がある

 医療施設において重症心身障害児の気管カニューレが事故抜去した際、近くに看護師がいるにもかかわらず対応できないため、当該児が生命の危機に瀕する事例が生じていると言います。

 小児科学会では、「この背景に『特定行為に係る看護師の研修制度』を拡大解釈し、『緊急時であっても医師の指示がない行為はできない』という誤解がある」と指摘。さらに「重症心身障害児の気管カニューレ事故抜去は容易に起こりうる。そうした緊急時に周囲の看護師が適切な対応をとれないような指示を出すべきではない」と強調(関連記事はこちらこちらこちら)。

医療施設において気管カニューレの事故抜去など緊急時には「特定行為研修の有無にかかわらず、看護師による対応を認める」よう都道府県に周知することを強く求めています。

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