肺炎球菌ワクチンのニューモバックス、注射部位壊死・潰瘍の重大な副反応―厚労省



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 厚生労働省は5月30日、肺動脈性肺高血圧症治療薬の「トレプロスチニル」(トレプロスト注射液)に甲状腺機能亢進症、肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)に注射部位壊死・注射部位潰瘍の新たな重大な副作用・副反応が見つかったとし、医療機関に注意を呼び掛けています(厚労省のサイトはこちら)。

 今般、新たに重大な副作用などが判明したのは4つの医薬品で、厚労省は製薬メーカーに対して「使用上の注意」を速やかに改訂するよう指示しています。3医薬品と、新たな「重大な副作用」などは次の通りです。臨床現場においてもご留意ください。

(1)肺動脈性肺高血圧症(WHO機能分類クラスII、IIIおよびIV)の治療に用いる「トレプロスチニル」(販売名:トレプロスト注射液20mgほか)

  ▼新たな【重大な副作用】:甲状腺機能亢進症(必要に応じて甲状腺機能検査を実施するなど観察を十分に行うこと)

 
(2)2型糖尿病治療薬の「デュラグルチド(遺伝子組換え)」(販売名:トルリシティ皮下注0.75mgアテオス)

  ▼新たな【重大な副作用】:アナフィラキシー、血管浮腫(観察を十分に行い、▽蕁麻疹▽口唇腫脹▽咽・喉頭浮腫▽呼吸困難―などの異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと)

 
(3)慢性骨髄性白血病治療に用いる「ボスチニブ水和物」(販売名:ボシュリフ錠100mg)

  ▼新たな【重大な副作用】:中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑

 
(4)「肺炎球菌ワクチン」(ニューモバックスNP)

  ▼新たな【重大な副反応】(接種上の注意):注射部位壊死、注射部位潰瘍(本剤接種後、主として注射部位を中心とした蜂巣炎・蜂巣炎様反応(発赤、腫脹、疼痛、発熱など等)があらわれ、壊死や潰瘍に至ることがある)

    

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