パウダー付き医療用手袋、肉芽腫などのリスクがあり流通差し止め―厚労省



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 医療用手袋に付いているパウダー(コーンスターチなど)には、肉芽腫や術後癒着の形成リスクを高める恐れがあるため、2018年末(平成30年末)までにパウダーのついていない医療用手袋(パウダーフリー手袋)に切り替える必要がある。このため、パウダー付き手袋の流通は差し止める―。

 厚生労働省は12月27日に、こういった内容の通知「パウダー付き医療用手袋に関する取扱いについて」を発出しました(厚労省のサイトはこちら)。

アレルギーや肉芽腫、術後癒着などのリスクを高める恐れ

 医療用手袋に付いているパウダーには、▼アレルギー誘発(天然ゴム製の場合、天然ゴムタンパクのアレルゲンのキャリアとなる)▼肉芽腫(天然ゴム製、非天然ゴム製のいずれでも)▼術後癒着(同)―のリスクを高める恐れのあることが、米国食品医薬品局(FDA)から発表されました。

 厚労省もこれを受け、次の措置をとることにしています。

(1)パウダー付き医療用手袋の流通を差し止める

(2)2018年末(平成30年末)までにパウダーのついていない医療用手袋(パウダーフリー手袋)への供給切り替えを関係業界・メーカーに求める(米国では、グローブ(手袋)当たりのパウダー残量が2mg以下であれば許容するとしている)

(3)(2)の切り替えまでの対応として「パウダー付き医療用手袋に、上記のようなリスクがある」旨の情報提供や添付文書改訂などを関係業界・メーカーに求める

 

 医療機関におかれても、医療用手袋の使用に当たって上記の点に留意してください。

 

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